苺とクリームの幸福な特別感
年の瀬に親にくっついて買い物に行く
どこの地域にもある〜銀座と名のついた小さな商店街である
魚屋、八百屋、肉屋と周り、年末で特別だしと鶏モモなどを買ってくれた
いくら特別でも聖域がある
それは洋菓子屋さんである
品のいい甘い香り、別世界の空間
店の中には、クリームの上に苺が気高く乗ったケーキ
多感な時期に終戦を経験した昭和一桁の親
その世代の子である
この洋菓子屋さんの特別感を、分かってくれる人もいるかもしれない
貧しい暮らしの庶民の中に、デザートやケーキなんて言葉は、そう易々とは出て来なかった
洋菓子屋さんの中に控えてる、苺とクリームは、なんと神々しく、平和な風景か
毎日の紛争のニュースには心が痛む
色々それらしい理由で、争いが起こる
が、武力になった時点で、暴力と復習の連鎖がはじまるのだ
いくら正義を振りかざしても、全く意味がない
賢明な指導者は最後まで言葉を手放したりしない
愚かな権力者に率いられた国民は誠に哀れである
女性や子供の庶民が一番被害を被る事になる
逃げ延びたテントの中で、きれいな水にもありつけず、争いが収まるのを待つしかない
もはや敗者だ勝者だと言っても、なんの意味もない
普通に食事が出来て、たまにはケーキを食べて、そういう普通の暮らしを、何を置いても最優先に守らなければいけない